脇汗とニオイの原因とは
これから春になって、洋服もだんだんと薄着になってきますね。
そんな時、ブラウスの汗ジミやこもったニオイがあったりするとお出かけもイヤになりませんか?
着替える時に『あれ?脇のあたりから嫌な臭いがする・・・』とか。
『電車乗ってる時、何か周りの人が臭そうな顔してる気がする・・・』とか。
『もしかして、私って脇が臭い女!??』と気になってる人、悩んでいる人は多いのでは!?
今回は脇のニオイの原因とその対策についてご紹介します。
脇の汗について
人間が汗をかくのは、以下の2つのパターンが考えられます。
1、暑かったり、運動した時に出る汗は体の温度調節のためで、大量の汗をかいて気化熱で皮膚表面の温度を下げようとするため。
2、精神的に緊張を感じた時に出るため。
暑くてかく汗、『うわ、どうしよう!』と思ってかく汗の2パターンがあるわけですが、脇が臭いと思うようになる、いわゆるワキガもこれらに直結しているというわけではありません。
汗をかかなければ脇の臭いも抑えられるでしょうけど、人間なので汗をかかなくなるのは不可能、それにワキガ臭はアポクリン腺という部分から分泌されるもの、脇の汗はエクリン腺という部分から分泌されているので、全くの別物です。
ではこの2つの汗腺について解説します。
アポクリン腺
アポクリン腺から分泌される汗にはアンモニアやタンパク質が含まれていて、汗自体は無臭なのですが、皮膚表面でタンパク質が分解されてワキガ特有のイヤなニオイを発生させます。
この汗腺は脇の下やおへそまわり、陰部や乳輪等限られたカラダの部位に集中しており、そこからニオイを発します。
アポクリン腺は、毛包という毛根を包む袋とと一緒にあって、本来は無臭の汗もわずかに含まれたタンパク質が皮膚表面の細菌によって分解されてイヤなニオイを発します。
また、この汗のニオイの原因はストレスや疲労からくることもあります。
これは、ストレスや疲労が蓄積されると、血中のアンモニア濃度が高くなって、汗とまざりあっていわゆる、「ストレス臭」や「疲労臭」といわれるツンとしたアンモニア臭を発します。
ストレスや疲労をためない生活を心がけて、休養やストレス発散を行いましょう。
エクリン腺
さらっとした汗で、ほぼ無臭の汗を分泌するエクリン腺は99%が水分です。
主にカラダの温度調節の役割をしています。
ただし、これを放置していると、ニオイが発生します。
カラダ全体にエクリン腺があり、汗が出ます、皮膚上にいる細菌が汗や皮脂や垢をエサとして分解されてイヤなニオイを発生させる原因となっています。
セルフチェックでわかるあなたのニオイ
自分の体臭や汗のニオイなどは慣れてしまって、自覚しずらいといわれています。
また、ニオイについては周りは非常に迷惑する一方でなかなか指摘しずらいというのも現状です。
そういったスメルハラスメントにもならないよう、ご自分のニオイのセルフチェックを行ってみましょう。
全身のにおいをチェックする
全身に分布している汗腺ですので全身のニオイチェックを日中着た洋服を使ってセルフチェックしましょう。
手順について
1. 洋服をビニール袋にいれて、入浴する。
2. 臭覚のリセットのためにも、入浴して全身をくまなく洗い、清潔にする。
3. 入浴後にビニールに入れた洋服のニオイを嗅いでみる
これが、あなたのニオイ、これを周りの人はあなたのニオイとして認識しています。
脇のにおいをチェックする
気になる脇の下のニオイ、いずれか3つの方法で試してみましょう。
1.ラップを脇の下に貼って少し放置、ラップのにおいを確認
2.脇の下にティッシュを1時間はさみ、ティッシュのにおいを確認
3.すでに汗をかいている脇の下にタオルやティッシュでふいてすぐにニオイを確認
汗のニオイ対策8選
それではニオイ対策、どうやったらいいでしょうか?
大幅に汗のニオイを抑えることができる対策8選についてご紹介します。
これからの季節に向けてのニオイ対策、猛暑の夏をこれでのりきりましょう!
1 汗をふき取る、毎日体を洗う
やはりこれにつきるでしょう。
汗はすばやくふき取り、毎日石鹸やボディソープで全身を洗い、汗を洗いしましょう。
汗はほったらかすとニオイを発生するようになるので、スポーツなどで汗をかいたあとはなるべく1時間以内にふき取る必要があります。
あくまでもこれは理想ですが、早め早めの対策がニオイの元を絶つともいわれています。
ふき取る場合、乾いたタオルなどを使うと水分は吸収しますが、ニオイ成分が皮膚に付着したままになるために、ボディーシートや濡れたタオルを使うことが効果的です。
2 朝のシャワー
朝はシャワーから始めましょう。
たった数分でいいので、寝ている間の汗や皮脂をさっと洗いながすことで日中の体臭の発生を抑えてくれます。
朝は忙しくてシャワーの時間は、、、という方はボディシートで全身をふき取ることで、シャワーと同じような効果が期待できます。
朝シャワーですがすがしい一日を始めましょう。
また、夜はシャワーではなく湯船に5分は浸かるようにして一日の汗や皮脂、疲れなどをゆっくりととってください。
3 角質ケア
意外と足の裏は汗腺が多くあって、ほかの部位よりも汗をかきやすいといわれています。
また足の裏の古い角質をそのままにしておくと雑菌が繁殖しやすい原因をつくることになりますので、定期的な角質ケアをしてください。
ただし、あまりやり過ぎはまたほかのトラブルを引き起こす原因となりますので、気をつけましょう。
2.3か月に一度が理想的です。
4 頭皮のケア
頭皮の汗で蒸れやすくなる夏、そこで頭皮ケアができる薬用のシャンプーを使ってしっかり汗と皮脂を洗いながしましょう。
5 制汗剤とボディシート
ボディーシートと制汗剤は汗のにおいケアの定番ですが、用途に応じて使い分けてください。
制汗剤を使用するときはよく汗をふき取ってからにしてください、そうでなければあまり効果をはっきしません。
まずはボディシートを使って汗をふいたあとに制汗剤を使用してお肌をケアしましょう。
制汗剤はシートタイプ、スプレータイプ、ロールオンタイプ、クリームタイプなどありますので、状況に応じて使用することが効果的に汗のニオイを抑えてくれます。
シートタイプの制汗剤は、汗をかいた時さっとふき取れるので外出先で便利に使えます。
汗のベタつきを取り除き爽快感を得られます。
汗をふき取ったあとに使うスプレータイプの制汗剤はニオイを抑えいろんな香りもあるのでお好みで選べます。
丸いローラーがついたロールオンタイプは長時間汗を抑えるパワーがあります。
お出かけ前さっと脇の下にひとぬりすると一日効果が持続します。
足の裏などのニオイが気になる部分に塗布すると効果的なのがクリームタイプ、汗に強いのが特徴です。
6 汗が引かないときの体の冷やし方は?
なかなか汗がひかないことってありますよね、お出かけ先や運動後など、汗はカラダを冷やすことでひかせることができます。
太い血管が通った脇の下や首筋、膝の裏などを冷やすことで、汗がひきやすくなります。
保冷材や濡れたタオルなどを使うと効果的でしょう。
7 汗とりパッド
衣類のしみになりやすい脇の下の汗、これには汗とりパットのご利用をおすすめします。
衣服に直接つける汗とりパットもあり、衣服の黄ばみとなる原因を回避できます。抗菌タイプや消臭加工タイプの種類があります。
8 つけおき洗い
下着に付着した雑菌は繊維に入り込んでしまうために、洗濯だけでは落としきれない場合もあるので、つけおき洗いをおすすめします。
40度ほどのお湯につけて酸素系漂白剤とともに数時間つけるだけで、イやなニオイが発生することを防いでくれます。
また汗や皮脂だけではなく梅雨時のお洗濯や部屋干しなど生乾きからくるニオイにもこのつけおき洗いが効果を発揮してくれます。
脇が臭い女性の原因と解決策!気づかず放置や間違った対策では悪循環に…!!まとめ
いかがでしたか、脇の下の汗、タイプ別に理解するとともにいろんなタイプの制汗剤がありますのでそれによって使い分けてください。
ニオイはとても気になるもの、特に夏場のマナーとしても日ごろのケアでしっかりと汗、ニオイ対策をしましょう。
汗を抑えたり、すがすがしい香りとともにあなた自身もリフレッシュできるものと思われます。
今年の夏は是非とも脇の下の汗対策を徹底しましょう。